ワンルームマンション投資で営業マンから「サブリース契約なので空室リスクはありません」と説明され、安心して物件を購入する方は少なくありません。しかし実際には、サブリース契約が原因でトラブルに巻き込まれるオーナーが後を絶ちません。
この記事では、サブリース契約の仕組みと、実際にオーナーが直面したトラブルの実例をもとに、知っておくべきリスクを解説します。
サブリース契約の基本的な仕組み
サブリース契約とは、管理会社(サブリース会社)がオーナーから物件を一括で借り上げ、入居者に転貸する仕組みです。オーナーには空室の有無にかかわらず毎月一定の家賃が支払われるため、「家賃保証」と呼ばれています。
一見すると安心できる仕組みに見えますが、契約内容をよく読むと、オーナーにとって不利な条件が含まれていることがほとんどです。
実例①:家賃を一方的に30%減額された
都内のワンルームマンションを購入したAさんは、月額8万円の家賃保証でサブリース契約を結びました。最初の2年間は契約通りの金額が振り込まれていましたが、3年目の更新時に「周辺相場が下がった」という理由で、保証家賃を5万6千円に減額すると通告されました。
Aさんは減額に同意しませんでしたが、借地借家法第32条の「賃料減額請求権」により、サブリース会社には法的に減額を請求する権利があります。最高裁の判例でもこの権利が認められており、オーナー側が拒否し続けても、最終的には減額される可能性が高いのが現実です。
実例②:サブリース会社が経営破綻した
地方のマンションを3室所有していたBさんは、地元のサブリース会社と契約していました。毎月安定した家賃が振り込まれていたため安心していましたが、ある日突然、サブリース会社が倒産。保証家賃の支払いが停止しただけでなく、入居者との契約関係も混乱し、数か月にわたって家賃収入がゼロになりました。
サブリース会社の経営状態は、オーナーからは見えにくいものです。「家賃保証」はあくまでサブリース会社の信用力に依存しており、会社が倒れれば保証もなくなることを忘れてはいけません。
実例③:解約しようとしたら違約金を請求された
サブリース契約の収支が合わなくなったCさんは、契約を解約して自主管理に切り替えようとしました。ところが、契約書には「解約には6か月前の通知が必要」「中途解約の場合は違約金として家賃6か月分を支払う」という条項が含まれていました。
借地借家法では、借主(サブリース会社)が保護される立場にあるため、オーナー側からの解約は非常に困難です。逆に、サブリース会社側からの解約は比較的容易であるという、オーナーにとって不公平な構造になっているのです。
サブリース契約で確認すべきポイント
サブリース契約を検討する場合は、契約前に以下のポイントを必ず確認してください。家賃の見直し時期と減額の条件はどうなっているか。解約条件と違約金の有無はどうか。サブリース会社の経営状況と実績は確かか。免責期間(新築時に家賃が支払われない期間)はどれくらいか。修繕費用の負担はどちらが持つのか。
これらの項目について、契約書を隅々まで読んだ上で、不明点は必ず書面で回答をもらうようにしましょう。
まとめ
サブリース契約の「家賃保証」は、文字通りの意味での永久保証ではありません。家賃の減額、会社の倒産、解約の困難さなど、知らなければ大きな損失を被るリスクが潜んでいます。不動産投資は長期にわたる事業です。目先の安心感だけでなく、10年後、20年後のリスクまで見据えた判断が求められます。
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