運転免許の更新のお知らせに「認知機能検査」と書いてあって、何をするのか不安になった。親が75歳になり、検査に向けて何か準備できることはないかと考えている。そんな方は多いのではないでしょうか。
認知機能検査の進め方や点数のつけ方は、警察庁が公開しています。この記事では、警察庁や都道府県警察の公開資料をもとに、検査の流れと中身、点数の基準、家でできる練習のしかたをまとめました。
この記事の要点
- 免許の有効期間が満了する日に75歳以上になる人が、更新の前に受ける(満了日の6か月前から受けられる)
- 中身は、16の絵を覚えて思い出す「手がかり再生」と、年・月・日・曜日・時刻を答える「時間の見当識」の2つ
- 総合点が36点未満だと「認知症のおそれがある」、36点以上だと「認知症のおそれがない」と判定される(医師の診断ではない)
- 警察庁が検査用紙と絵を公開しているので、家族に読み上げを頼んで練習できる
認知機能検査を受ける人と、更新までの流れ
認知機能検査は、原則として、免許の有効期間が満了する日(誕生日の1か月後)に75歳以上になる方が受けます。満了日の6か月前から受けられ、お知らせのはがきは満了日の6か月前までに届きます。ただし、満了日前の6か月以内に、認知症に関する臨時適性検査を受けた方や、決められた医師の診断書などを公安委員会に出した方などは、受けなくてよくなります。
検査は予約が必要で、予約の方法や会場、高齢者講習との順番は、都道府県によって違います。2022年5月13日からは、高齢者講習の内容は認知機能検査の結果にかかわらず同じです。検査と講習を終えるだけでは免許は更新されないので、必要な書類をそろえて、更新の期間内に更新の手続きをしてください。受付や説明を含めた所要時間や、当日の持ち物も、予約先の案内で確かめてください。
年齢は、免許の有効期間が満了する日の時点で数えます。次の表は原則の区分で、認知機能検査が免除される場合などもあります。
| 年齢など | 更新の前に受けるもの |
|---|---|
| 70〜74歳 | 高齢者講習(認知機能検査はない) |
| 75歳以上 | 認知機能検査と高齢者講習 |
| 75歳以上で、一定の違反歴がある方 | 認知機能検査と高齢者講習に加えて、運転技能検査 |
運転技能検査は、免許の有効期間が満了する日に75歳以上で、普通自動車を運転できる免許を持ち、決められた期間に信号無視や速度超過など11類型の違反歴がある方が対象です。ふだんの更新では、満了日の直前の誕生日の160日前の日から前の3年間の違反歴で判断されます。運転技能検査に合格しないと、普通自動車を運転できる免許は更新できません。ただし、希望すれば二輪・原付などの免許は更新できる場合があるので、お住まいの都道府県警察で確かめてください。
手数料は、警視庁などの案内では、警察の施設で認知機能検査を受ける場合に1,050円です。教習所で受ける場合は教習所ごとに違い、金額が改定されることもあるので、お住まいの都道府県警察の案内で確かめてください。
検査の中身

手がかり再生
4つの絵が描かれた紙を4枚、合わせて16の絵を見て覚えます。1枚に約1分かけ、「この中に楽器があります」のようなヒント(分類)と一緒に覚えます。使われる絵は、パターンA〜Dのうちのどれか1つです。
次に、数字が並んだ表から、言われた数字に斜線を引く課題があります。1回目は2種類、2回目は3種類の数字が言われ、それぞれ30秒です。この課題は採点されません。そのあと、覚えた絵を、ヒントなしで思い出して書き(3分)、続けてヒントを見ながら書きます(3分)。
時間の見当識
検査を受けている日の年・月・日・曜日と、今の時刻を答えます(2分)。年は西暦でも和暦でもかまいませんが、干支では答えません。
2022年5月の改正で、時計の文字盤を描く検査はなくなりました。検査は紙の用紙で受ける方法のほか、タブレットで受ける方法もあります。
点数の計算と、36点の基準
| 検査 | 点数のつけ方 | 満点 |
|---|---|---|
| 手がかり再生 | 1つの絵につき、ヒントなしで書けたら2点。ヒントなしでは書けず、ヒントを見て書けたら1点(同じ絵の点数を2回足すことはない) | 32点 |
| 時間の見当識 | 年5点・月4点・日3点・曜日2点・時刻1点(時刻は前後30分未満のずれなら正解) | 15点 |
総合点は「2.499×手がかり再生の点数+1.336×時間の見当識の点数」で計算します。総合点が36点以上なら「認知症のおそれがない」、36点未満なら「認知症のおそれがある」と判定されます。判定はこの2つだけです。ただし、この検査は医師による診断ではなく、36点以上でも、認知症ではないことや安全に運転できることを保証するものではありません。もの忘れや判断力の低下が気になる場合は、点数にかかわらず医師に相談してください。
「認知症のおそれがある」と判定されても、すぐに免許が取り消されるわけではありません。その場合は、専門の医師による臨時適性検査を受けるか、医師の診断書を出すよう求められます。医師に認知症と診断されると、手続きを経て、免許の取消しや停止になります。また、認知機能検査は受け直すことができます(そのたびに手数料がかかります)。
家でできる練習のしかた
警察庁は、検査用紙、パターンA〜Dの絵、検査の進め方、採点の方法を、ホームページの「認知機能検査について」で公開していて、家族などに検査員の役を頼んで試すことを勧めています。前もって本番と同じ流れを体験しておくと、課題の進め方や制限時間を確かめられます。
- ヒントと結びつけて覚える:「楽器はオルガン」のように、ヒント(分類)と絵をセットにして覚えると、思い出す手がかりになります
- 日付と曜日を確かめる習慣をつける:毎朝、カレンダーで今日の日付と曜日を声に出して確かめます
- 時刻は時計で確かめられないつもりで:ふだんから、時計を見る前に今の時刻を考えてみます
- 当日の準備:ふだん使っている眼鏡や補聴器を持っていき、前の日はよく眠っておきましょう
練習は、検査の流れに慣れるためのものです。もの忘れが増えたなど気になることがある場合は、練習で様子を見るのではなく、かかりつけ医などに相談してください。運転に不安を感じたときは、家族で話し合い、免許の自主返納を考えることも1つの方法です。
当社のアプリ「認知機能検査の練習」
当社が開発したiPhone・iPad用のアプリ「認知機能検査の練習」は、警察庁が公開している検査用紙や絵のパターン、進め方に合わせて作った練習用のアプリです。警察庁や警察とは関係ありません。

- 絵を覚える、数字に斜線を引く、思い出して書く、日付と時刻を答える、の流れを、本番と同じ制限時間で練習できます。検査員の代わりに、進め方を音声で読み上げます(字幕も表示します)
- 書けた絵を押して選ぶと、本番と同じ計算で点数が出て、36点の基準と比べられます
- 点数の移り変わりや、何度も書けなかった絵が分かります
- 大きな文字と大きなボタンで、端末に文字を打つ必要はありません。思い出した絵を書く練習には、紙と鉛筆を用意します(答え合わせでは、書けた絵を画面で選びます)。広告はなく、アカウント登録も不要です

パターンAの練習、日付と時刻の練習、成績は無料で使えます。アプリの中の「全部のパターン」(1,200円・買い切り)を購入すると、パターンB・C・D、どのパターンが出るか分からない形の「おまかせ練習」、ヒント別の一覧表が使えるようになります。月額料金はなく、ファミリー共有にも対応しています。
アプリの絵は当社で描いたもので、本番の絵とは形が違います(名前とヒントは本番と同じです)。点数は練習の目安で、医師の診断や本番の結果に代わるものではありません。
まとめ
75歳からの免許更新で受ける認知機能検査は、16の絵を覚えて思い出す「手がかり再生」と、日付や時刻を答える「時間の見当識」の2つで、総合点36点が基準です。警察庁の公開資料を使えば、家族と一緒に本番と同じ流れで練習できます。細かい手続きは都道府県で違うので、届いたお知らせと、お住まいの都道府県警察の案内で確かめてください。毎日の頭の体操には、脳トレを毎日5分の習慣にするコツもあわせてどうぞ。
🏢 このアプリの開発元
株式会社ユナイテッドコーポレーション(大阪市北区・2007年設立)が自社で企画・開発しています。本業は大阪での不動産の売買・買取で、オリジナルブランドJUREMIの物販やアプリ開発など6つの事業を自社で運営しています。App Storeでは、開発者名が代表取締役 栂 淳也の個人名「JUNYA TOGA」で表示されます。
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この記事の執筆・監修
株式会社ユナイテッドコーポレーション(代表:栂 淳也)|宅地建物取引業 大阪府知事(4)第54181号|大阪で創業20年。不動産の売買・買取、空き家・ボロ戸建の再生を手がけるほか、オリジナルブランドJUREMIの物販とiOSアプリ開発を自社で運営しています。会社概要/代表挨拶
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