ワンルームマンション投資の営業で必ずと言っていいほど登場するキーワードが「サブリース」や「家賃保証」です。「空室になっても家賃が毎月入ってくるから安心ですよ」という説明を聞くと、リスクが低い投資のように感じますよね。
しかし、この仕組みにはいくつかの重大な落とし穴があります。知らないまま契約してしまうと、想定していた収益が得られないどころか、毎月赤字になってしまうケースも少なくありません。購入を後悔してから相談に来られる方の多くが、「サブリースがあるから大丈夫だと思っていた」とおっしゃいます。
今回は大阪で不動産投資のサポートを行う株式会社ユナイテッドコーポレーションが、サブリース・家賃保証の実態をわかりやすく解説します。購入前にぜひ一度ご確認ください。
サブリース・家賃保証とはどんな仕組みか
サブリースとは、オーナーが所有する物件を不動産会社(サブリース業者)が一括で借り上げ、その会社がエンドユーザーに転貸する仕組みです。オーナーは「空室でも家賃が入る」「入居者対応をしなくて良い」という点をメリットとして説明されます。
一般的に、サブリース契約では市場の想定家賃の80〜90%程度が保証賃料として支払われます。残りの10〜20%はサブリース業者の利益と管理コストに充てられます。
一見すると安定しているように見えますが、この「保証」という言葉が持つ意味は、多くの人が想像するものとかなり異なります。
「保証賃料」は契約後に変わることがある
契約書には「家賃保証」と明記されていても、保証される金額は固定ではないケースがほとんどです。
サブリース法(賃貸住宅管理業法)が整備され一定の規制が設けられましたが、それでも一定期間が経過した後に保証賃料の減額を求めることは合法です。2〜5年ごとに「賃料の見直し」が行われ、周辺相場の下落や空室率の上昇などを理由に保証家賃が徐々に引き下げられていきます。
「購入時は月8万円保証と言われていたのに、今は6万円になっている」という声は決して珍しくありません。ローンの返済額は変わらないのに、入ってくる保証賃料だけが減っていく——これが最初のジレンマです。
知っておきたいサブリースの落とし穴3つ
① 収支計算が成り立たなくなる
ローンの返済額は契約当初から固定ですが、保証賃料は数年ごとに見直しで下がっていきます。購入時の利回り計算では黒字でも、5年・10年と経過するうちに毎月の持ち出しが発生する状況に陥りやすいのです。
「空室でも家賃が入るから大丈夫」という安心感が、コスト意識を鈍らせてしまうこともあります。購入前には「保証賃料が年1〜2%ずつ下がり続けたら10年後はどうなるか」というシミュレーションを必ず行いましょう。
② 免責期間が設けられている
契約書をよく読むと、「入居者の退去から次の入居まで○ヶ月間は保証対象外」という免責規定が盛り込まれていることがあります。
空室になるたびに数ヶ月分の家賃が入らない期間が生じるにもかかわらず、「家賃保証」という言葉だけが先行してしまいます。営業段階ではこの部分が詳しく説明されないケースが多いため、契約書の細部まで必ず自分の目で確認することが重要です。
③ 解約が難しく・違約金が発生する
「やっぱり自分で管理したい」「別の管理会社に変えたい」と思っても、サブリース契約は解約に制限があります。契約期間内の解約には高額な違約金が発生する場合があり、契約から抜け出せないという状況になりがちです。
また、サブリース業者が倒産した場合、家賃保証は機能しなくなります。業者の財務状況や経営の安定性も、契約前に確認すべきポイントです。
「家賃保証があるから節税にもなる」という営業トーク
さらに注意が必要なのが、「サブリース付きのワンルーム投資は節税になる」というセットのセールストークです。
確かに不動産投資は減価償却費を利用した節税効果がありますが、それはあくまでも短期的・一時的な効果です。減価償却が終われば節税効果はなくなります。そのタイミングで物件の資産価値も大きく下がっており、売るに売れない状況になっていることも多いのです。
「サブリースで安定収入」「節税にもなる」という組み合わせは、非常に巧みなセールスフレームです。一つひとつの内容を個別に検証し、数字の裏付けを取ることが大切です。
サブリースを選ぶ前に確認すべきポイント
もしサブリース付きのワンルームマンションを検討しているなら、以下の点を必ず確認しましょう。
- 保証賃料の見直しタイミングと、過去の減額実績
- 免責期間の有無と具体的な条件
- 解約条件と違約金の金額
- サブリース業者の財務状況・倒産リスク
- 修繕積立金・管理費・固定資産税を含めた実質的な収支シミュレーション
特に収支シミュレーションは、保証賃料が毎年1〜2%ずつ下がり続けた場合の数字も含めて計算することをおすすめします。購入後10年・20年のキャッシュフローを自分でシミュレーションする習慣が、失敗を防ぐ大きな武器になります。
すでに購入してしまった方へ
「サブリース契約でワンルームを購入したが、毎月赤字になっている」「保証賃料を下げると言われた」という方も、選択肢がないわけではありません。
現状の契約内容を正確に把握したうえで、売却・任意売却・交渉による改善など、状況に応じた対処法を検討することができます。まずは現状を整理し、専門家に相談することが第一歩です。
まとめ
「家賃保証だから空室でも安心」という言葉には、多くの但し書きが隠れています。保証賃料は下がる、免責期間がある、解約しにくい——この3点だけでも、購入前に必ず把握しておくべき重要なポイントです。
ワンルームマンション投資を検討されている方、あるいはすでに所有していて不安を感じている方は、ぜひ一度、中立的な立場の不動産会社にご相談ください。
株式会社ユナイテッドコーポレーションでは、大阪を中心に不動産投資に関するご相談を承っております。「今の契約内容が正しいか不安」「売却を検討しているがどうすれば良いか」など、お気軽にお問い合わせください。
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