「うちの子の球速、いま何キロくらいなんだろう」。少年野球に関わる保護者の方なら、一度は気になったことがあるのではないでしょうか。チームにスピードガンがあるとは限らず、測定会も年に数回あるかどうか。そこで選択肢に入るのが、手持ちのスマートフォンで測る方法です。
この記事では、スマホで球速を測る2つの方式と、数字を信頼できるものにするための撮影のコツ、そして測ったあとに大切な球数管理までを整理します。
スピードガンとスマホ計測、何が違うのか
市販のスピードガンは、電波を投球に当てて跳ね返りの変化から速度を割り出す機器です。ボールに正対して構える必要があり、安価なモデルでも1万円台後半から、競技用になるとさらに高額になります。真後ろや真正面といった限られた位置からしか測れないため、練習中に気軽に構えられる場面は多くありません。
一方、スマートフォンでの計測は、撮影した動画からボールの移動を解析して速度を推定する方法です。器材の追加購入が不要で、記録が動画とともに残るのが利点です。ただし「推定値」であることは正しく理解しておく必要があります。撮影の角度や距離の設定次第で数字はぶれますし、公式記録には使えません。
結論としては、絶対値を競うのではなく、同じ条件で測り続けて変化を追う使い方がスマホ計測には向いています。「先月より速くなったか」を見るには十分な精度が出ます。
スマホで測る2つの方式
1. スローモーション動画を自動解析する
iPhoneのスローモーション撮影(高フレームレート撮影)で投球を撮り、ボールの動きをアプリが自動で追う方式です。真横から撮れる環境であれば手間が少なく、初速や軌道まで出せるものもあります。
2. コマ送りで「リリースから捕球まで」の時間を測る
自動解析が使えない動画でも、投げた瞬間と捕った瞬間をコマ送りで指定すれば、距離÷時間で平均球速を計算できます。バックネット裏や斜めからの動画しかない、背景がごちゃついて自動検出できない、といった場面で確実に測れるのがこの方式です。
「自動で検出できませんでした」で終わってしまうアプリも多いため、手動のコマ送り計測を備えているかどうかは選ぶときの重要な分かれ目になります。
誤差を小さくする撮り方の基本
- できるだけ真横から撮る:斜めから撮ると実際の距離より短く写り、数字がずれます。
- スマホを固定する:三脚やフェンスに固定するだけで安定します。手持ちの揺れは誤差のもとです。
- 距離を正しく設定する:学童野球は16m、一般は18.44mが基準です。ここが違うと結果はまるごとずれます。
- 明るい時間帯に撮る:暗いとボールがぶれて写り、検出精度が落ちます。
- 同じ条件で測り続ける:比較したいのは今日と先月の差です。条件を変えないことが一番効きます。
測ったあとに大切なのは「球数」
球速を測り始めると、どうしても「もう1球」が増えます。ですが成長期の肩やひじにとって、投げすぎは最も避けたいリスクです。
全日本軟式野球連盟の学童部では、1日の投球数の上限を70球(4年生以下は60球)、1週間では210球(4年生以下は180球)とする基準が示されています。速さを追いかける前に、この上限を家庭でも把握しておきたいところです。
当社開発のアプリ「スピガン」
当社では、ここまでに挙げたポイントをそのまま形にしたiOSアプリ「スピガン」を開発・公開しています。
- 2つの計測方式:スローモーション動画のAI自動解析と、どの角度からでも測れるコマ送り計測。「検出できませんでした」で終わらせません。
- スイング速度も計測:バットの長さを設定すれば、ヘッドスピードも測れます。
- 成長グラフ:記録が自動でグラフになり、伸びが親子で見えます。
- 球数カウンター:上記の学童部の基準に沿ったアラートと、直近7日間の自動集計つき。
- 親子練習メニュー・ケガ予防ガイド:家や公園でできる練習12種と、ひじを守るストレッチを収録。
- 料金:基本無料(計測は1日3回まで)。1回だけの買い切りで無制限・兄弟登録・全期間グラフが使えます。月額課金・広告・会員登録はありません。
なお、計測値はカメラ映像からの推定値です。撮影条件によって誤差が出るため、プロ用スピードガンの代わりではなく「練習の目安」としてお使いください。この点は、アプリの説明にも同じように明記しています。
まとめ
スマホでの球速計測は、機材をそろえなくても今日から始められます。大切なのは、真横・固定・正しい距離設定という基本を守り、同じ条件で測り続けること。そして数字が伸びてきたときこそ、球数の上限を守ることです。
当社は不動産事業のかたわら、自社でiOSアプリの企画・開発も行っています。「スピガン」もそのひとつで、日々の練習の積み重ねが目に見える形になることを目指してつくりました。
この記事の執筆・監修
株式会社ユナイテッドコーポレーション(代表:栂 淳也)|宅地建物取引業 大阪府知事(4)第54181号|大阪で創業20年。不動産の売買・買取、空き家・ボロ戸建の再生を手がけるほか、オリジナルブランドJUREMIの物販とiOSアプリ開発を自社で運営しています。会社概要/代表挨拶
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