海外不動産投資

「海外不動産を購入した後」に待っていた地獄|管理会社による家賃横領・不正修繕費・ぼったくりの実態を大阪の不動産会社が解説

「海外不動産を購入すれば、現地の管理会社に任せるだけで家賃収入が入ってくる」——そんな甘い言葉でセミナーに誘われたことはありませんか?

私(投資家JACK)は以前、フィリピンとタイで海外不動産投資を実践し、プレビルド物件の罠だけでなく、「購入後の管理」においても痛い目を見ました。今回は、海外不動産投資における「購入後の地獄」——管理会社による家賃横領、不正な修繕費請求、コミュニケーション断絶、そして逃げ場のない状況——について、実体験と具体的な事例を交えながら詳しく解説します。

これから海外不動産投資を検討している方には、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。

海外不動産投資で「購入後」に待っている現実

多くの海外不動産投資セミナーでは、「購入後は管理会社に任せれば大丈夫」という説明がなされます。確かに、現地の管理会社が入居者の募集から家賃の回収、物件のメンテナンスまで一括で引き受けてくれるというサービスは存在します。しかし問題は、その管理会社が「信頼できるかどうか」を、日本にいる私たちが確認する手段がほとんどないということです。

日本国内の不動産であれば、管理会社に何か問題があればすぐに現地へ行くことができますし、場合によっては弁護士や裁判所を利用することも比較的容易です。しかし海外となると、言語の壁・距離・法律の違い・文化の違いという四重苦が立ちはだかります。

私がフィリピンで所有していたコンドミニアムでも、購入から1年ほどが経った頃から、管理会社からの報告が不自然になってきました。「入居者が見つからない」という連絡が続いた後、現地の知人を通じて調べてもらうと、実際には別の人が住んでいることが判明。家賃は管理会社のスタッフが着服していたのです。

海外管理会社による家賃横領の実態

なぜ横領が起きやすいのか

海外不動産における家賃横領が起きやすい背景には、いくつかの構造的な問題があります。

まず、オーナーが現地に不在であること。日本人投資家の多くは現地に住んでいないため、「本当に空室なのか」「本当に家賃が入っていないのか」を自分の目で確認する機会がほとんどありません。管理会社の報告を鵜呑みにするしかない状況が続きます。

次に、管理会社の内部統制が弱いこと。日本の大手管理会社であれば、内部監査や厳格な会計管理が行われていますが、東南アジアの中小管理会社では、担当スタッフが一人で家賃回収から報告書作成まで行っているケースも珍しくありません。チェック機能が働かないため、悪意を持った担当者が横領を行っても発覚しにくいのです。

さらに、現地の法的手続きが複雑であること。横領が発覚しても、外国人オーナーが現地で法的手続きを取ろうとすると、現地の弁護士を雇う必要があり、費用・時間・労力がかかります。結局、泣き寝入りするケースが多いのが実情です。

横領の手口と典型的なパターン

家賃横領の手口はいくつかのパターンに分けられます。

最もシンプルなのは「入居者はいるが空室と報告する」というものです。実際には入居者から家賃を受け取っているにもかかわらず、オーナーには「空室が続いています」と報告し、家賃を着服します。

次に「家賃を低く報告する」パターンもあります。実際には月額15万円相当で貸し出しているのに、オーナーへの報告では10万円と伝え、差額5万円を横領するというものです。

また、「退去後の敷金を着服する」ケースもあります。入居者が退去した際の敷金の返還処理を曖昧にし、その分を横領するというものです。

不正な修繕費請求の実態

「修繕が必要です」という連絡の裏側

管理会社からの「修繕が必要です」という連絡は、海外不動産オーナーにとって最も判断が難しい場面の一つです。日本にいる状態では物件の状態を自分で確認できないため、管理会社の言う通りに対応するしかない——という状況を悪用した不正請求が横行しています。

私がタイで経験した事例をご紹介します。ある日、管理会社から「エアコンが故障したので交換が必要です。費用は〇〇バーツ(約15万円)かかります」という連絡が来ました。承認したところ、後日知人を通じて確認してもらうと、エアコンはまだ問題なく動いており、修繕自体が行われていなかったことが判明しました。

さらに悪質なケースでは、「修繕業者との癒着」もあります。管理会社と修繕業者が組んで、実際の工事費用の2〜3倍の金額をオーナーに請求するというものです。工事自体は行われていても、金額が不当に水増しされているため、オーナーは過剰な費用を支払わされ続けます。

不正請求を防ぐために取るべき対策

不正な修繕費請求を防ぐためには、いくつかの対策が有効です。ただし、これらを完璧に実行するためのコストと手間を考えると、そもそも海外不動産投資のメリットが大幅に薄れてしまうことも事実です。

まず、修繕を依頼する前に複数の業者から見積もりを取ることです。管理会社の指定業者だけでなく、別のルートで見積もりを取ることで、相場を把握することができます。しかし、言語の壁がある中で現地業者に直接コンタクトを取るのは容易ではありません。

次に、現地に信頼できる知人・友人がいる場合は、その人に物件の状態を確認してもらうことです。ただし、こうした頼れる人脈がある方は少ないのが現実です。

また、IoTカメラやスマートロックなどのテクノロジーを活用して、物件の状態を遠隔で確認する方法もあります。しかし、設置コストや現地での設置・維持管理を誰が行うかという問題も残ります。

コミュニケーション断絶という問題

「連絡が取れなくなる」恐怖

海外不動産オーナーが経験する最も辛い状況の一つが、管理会社と連絡が取れなくなるというものです。最初はこまめに連絡を取り合っていたのに、ある時期から返信が遅くなり、やがて全く連絡が取れなくなる——このような事態は決して珍しくありません。

連絡が取れなくなる背景には、管理会社の経営悪化や倒産、担当者の退職、あるいは意図的な無視(すでに問題が起きていて処理が難しくなっている場合など)があります。

私の知人が経験した実例では、フィリピンのマニラで購入したコンドミニアムの管理会社が、購入から2年後に突然連絡が取れなくなりました。現地に知人が確認に行くと、管理会社は移転しており、新しい住所も不明。入居者は新しい管理会社に家賃を払っていましたが、そのお金がオーナーに届くことは一切ありませんでした。結局、日本円で300万円以上の損害を受けながら、法的手段を取ることも断念せざるを得なかったそうです。

言語の壁が引き起こすトラブル

管理会社との契約書が現地語で書かれている場合、内容を十分に理解しないまま署名してしまうリスクがあります。後からトラブルが発生して契約書を確認しようとしても、現地語で書かれた法的文書を正確に理解するためには専門の翻訳者や弁護士が必要になります。

また、現地の法律や慣習の理解不足も問題を引き起こします。例えば、タイでは外国人が土地を直接所有することは原則禁止されており、コンドミニアムの区分所有にも外国人向けの制限があります。こうした法律の複雑さを理解しないまま投資してしまうと、想定外の問題に直面することになります。

日本でのセミナーを開くブローカーの手口

「現地視察ツアー」という巧みな仕掛け

日本国内で開催される海外不動産投資セミナーには、参加者を現地に連れていく「視察ツアー」がセットになっていることがよくあります。このツアー、一見すると現地の状況を自分の目で確認できる良い機会に見えますが、実際には購買意欲を高めるための演出が随所に仕掛けられています。

現地では、開発途中の物件や完成したモデルルームを見学しますが、案内するのはブローカー側が選んだ「見栄えの良い物件」ばかりです。実際に入居者が住んでいる管理状態の悪い物件や、空室が続いている物件は見せてもらえません。また、現地の富裕層向けエリアを案内し、「この街はこんなに発展しています」という印象を作り出しますが、投資用に紹介される物件が本当にそのエリアで人気なのかは別の話です。

さらに、現地のブローカーや開発業者と食事をしながら「一緒にビジネスをしよう」という雰囲気を作り、一種の仲間意識や親近感を醸成することで、冷静な判断力を鈍らせる手法も使われます。

「日本人向け上乗せ価格」の実態

海外不動産投資で見落とされがちなのが、「日本人向けの上乗せ価格」の問題です。現地の人々が購入する価格と、日本のセミナーを通じて日本人が購入する価格は、同じ物件でも大きく異なるケースがあります。

例えば、フィリピンのコンドミニアムを例にとると、現地のディベロッパーが地元の購入者向けに販売する価格の1.3〜1.5倍の価格で日本人向けに販売されているケースが報告されています。この差額は、日本側のセミナー主催者やブローカーへの手数料として分配されます。

つまり、最初から「割高な価格」で購入させられており、将来的に売却しようとしても、現地の相場より高い価格でしか取得していないため、売却時に大きな損失が生じるリスクがあります。

芸能人・富裕層の海外不動産と一般投資家の違い

メディアで海外移住や海外不動産購入を取り上げる際、芸能人やスポーツ選手、あるいは超富裕層の事例が紹介されることがあります。「〇〇さんがハワイに家を買った」「〇〇選手がロサンゼルスに豪邸を構えた」といったニュースを見て、「自分も海外に不動産を持ちたい」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ここには重要な違いがあります。芸能人やスポーツ選手が海外に不動産を購入するのは、多くの場合「自分が住む(または長期滞在する)ため」です。賃料収入を目的とした投資ではなく、生活の拠点や別荘としての購入です。

また、こうした方々は現地に何ヶ月も滞在できるだけの時間的余裕があり、現地のスタッフや管理人を自分で雇えるだけの資金力もあります。何か問題が起きれば現地に飛んで直接対処できますし、現地の弁護士費用も問題なく支払えます。

一方、一般的な日本人が「投資目的」で海外不動産を購入する場合、管理はすべて現地の管理会社に委託するしかなく、問題が起きても簡単に現地へ行けるわけではありません。この根本的な違いを理解せずに「あの芸能人も海外不動産を持っているから」という理由で投資を決めてしまうのは、非常に危険な発想です。

海外不動産より大阪の戸建投資を選ぶべき理由

私が海外不動産投資での失敗を経て辿り着いた結論は、「日本国内、特に大阪の戸建投資の方がはるかに優れている」というものです。その理由を具体的にお伝えします。

自分で管理・確認できる距離感

大阪の物件であれば、問題が起きた際に自分で確認しに行くことができます。車で数十分、あるいは電車で1時間以内の場所にある物件であれば、管理会社任せにしつつも、定期的に自分の目で状態を確認することができます。これは海外不動産ではほぼ不可能なことです。

法律・制度が明確で保護されている

日本では借地借家法や宅地建物取引業法など、不動産取引や賃貸管理に関する法律が整備されています。管理会社に問題がある場合は、監督官庁への相談、弁護士・司法書士への依頼、簡易裁判所の活用など、様々な解決手段があります。言語の壁もなく、手続きもある程度理解できるため、泣き寝入りしなくて済む可能性がはるかに高いのです。

実質利回りを正確に計算できる

大阪の戸建投資では、購入価格・リフォーム費用・管理費・固定資産税・保険料などのコストが明確で、実質利回りの計算が比較的容易です。一方、海外不動産では管理費・修繕費の実態が不透明なことが多く、為替リスクも加わるため、実際の手取り収益がどの程度になるかを正確に把握することが困難です。

出口(売却)戦略が描きやすい

大阪の物件は国内の不動産市場で売却できるため、買い手を見つけやすいです。一方、海外の物件は現地の不動産市場の動向に左右され、日本人が現地で不動産を売却しようとすると、現地の不動産業者を通じた複雑な手続きが必要になります。また、外国人向けの購入制限がある国では、そもそも買い手が限られるため、売却がさらに困難になります。

悪質な海外不動産業者の見分け方と断り方

こんな業者・セミナーには注意

以下のような特徴を持つ業者やセミナーには特に注意が必要です。

「今だけ」「限定」「この機会を逃すと損」という言葉を多用するセミナーは、冷静な判断をさせないための心理的プレッシャーを使っています。良い投資案件であれば、急かす必要はありません。

「利回り○%保証」という表現を使う業者にも要注意です。海外不動産で確実な利回りを保証することは、法的にも現実的にも難しいことです。特に、数%という数字が保証されているように見えて、実際には家賃保証会社が一定期間だけ保証するという仕組みになっているケースがあります。

日本語でのサポートを強調している一方、管理会社や現地との契約は現地語のみという業者も危険です。問題が起きた際のサポート体制が実際にどうなっているかを、事前にしっかりと確認することが重要です。

断る際の具体的な方法

勧誘を断るのが苦手な方のために、実際に使える断り文句をいくつか紹介します。

「家族・パートナーと相談してからでないと決められません」というのは最もシンプルで効果的な断り方です。「相談が終わるまで待ってください」と言うことで、その場での即決を回避できます。

「担当の税理士・弁護士に確認してからでないと動けません」という断り方も有効です。専門家の確認が必要という理由は、業者側も否定しにくいものです。

もし業者が「今日中に決めないと」などと圧力をかけてきた場合は、それ自体が「信頼できない業者のサイン」です。そのような場合は「今回はご縁がなかったということで」とはっきり断って問題ありません。

まとめ:海外不動産投資は「知識と覚悟」がなければ手を出すべきでない

今回ご紹介した内容をまとめると、海外不動産投資には以下のような重大なリスクが存在します。

管理会社による家賃横領・不正修繕費請求・コミュニケーション断絶というリスクは、遠隔地にいる日本人オーナーにとって特に深刻です。日本のように法的手段が取りやすい環境ではないため、問題が起きても泣き寝入りになるケースが多いのです。

また、日本のセミナーを通じて購入する場合は「日本人向け上乗せ価格」が設定されていることが多く、そもそも割高な価格でスタートしている可能性があります。さらに、為替リスク・法律の違い・言語の壁・出口戦略の難しさなど、複合的なリスクが存在します。

私(投資家JACK)は、フィリピンとタイでの実体験を通じてこれらのリスクを身をもって経験しました。現在、私のサロン「コアメンバー」(2015年スタートで現在11年目)では、こうした失敗から学んだ教訓をベースに、大阪の戸建投資を中心とした堅実な不動産投資の考え方をお伝えしています。

海外不動産投資に興味がある方は、まず「なぜ日本ではなく海外なのか」という根本的な問いを自分に投げかけてみてください。その答えが「日本の不動産より高い利回りが期待できるから」であれば、その「高い利回り」がどこから来るのか、どんなリスクの対価として支払われているのかを、冷静に検討する必要があります。

大阪の不動産市場は、決して海外に劣るものではありません。むしろ、日本語でのコミュニケーション、法的な保護、自分で管理・確認できる距離感という観点では、大阪(国内)の方が圧倒的に優れています。焦らず、しっかりと知識を身につけた上で、安全で収益性の高い投資を選んでいただければ幸いです。

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